6月16日「ほっこぬきさんぽ」報告

6月16日(土)に玉川上水駅から胎内堀坑口まで歩く「ほっこぬきさんぽ」を開催しました。講師は玉川上水再々発見の会の矢崎功さんです。この企画は再度開催のご要望があり、7月21日(土)10:00から同じコース、内容で開催予定となりましたので、ここでは簡単な報告だけ掲載します。

玉川上水駅南側の清願院橋で集合。ここは国分寺崖線の北端にあたります。小平監視所までの一番高い地点が標高約100m、それを超えると立川面から武蔵野面と地形が変わり関東ローム層が更に厚くなるそうです。玉川上水は三鷹付近まで武蔵野段丘の尾根の上を通ります。

清願院橋と上水小橋で玉川上水をのぞくと、水路の堀の深さ、壁面、川底の地層の違いがよくわかります。

この2ヶ所で水温を測定し、水質調査を行った結果がこちら。

清願院橋(多摩川の水):水温 14℃、COD 1ppm前後
上水小橋(下水の高度処理水):水温 22℃、COD 5ppm前後

小平監視所では、玉川上水を流れて来た多摩川の水(これが水道の原水になる)を3台のスクリーン等でごみを取り除き、沈砂池で砂等を沈め、地下水路で東村山浄水場へ運びます。柵の外から見学したり、耐震工事前の口径2.3mの地下水路の管の写真を見せていただいたり、多様な種類のマンホールを見つけたり、水にまつわる詳細なお話を聞くことができました。

玉川上水左岸(北岸)を歩くと、玉川上水に並行して地下を流れる新堀用水のマンホールがありました。穴から中をのぞいた人が「水が流れるのが見えた!」と言うので、みんな「本当!?」とびっくり。新堀用水は1〜2ヶ月で掘るよう命令され、掘る土の量が少なく(運ぶ量も)、当時技術的ノウハウが蓄積されていたほっこぬき=胎内堀で掘ったとのこと。

新堀用水のたて穴は、もともと直径3尺とのことですが、今はだいぶ上部が広がっているようです。かつては51ヶ所のたて穴がありましたが、今残っているのは4つのみ。柵に囲まれていますが、穴から水の流れる音が聞こえるところもあります。

ほっこぬき=胎内堀の坑口では、2日前にホタルを見たと報告がありました。150年程維持された素掘りの胎内堀坑口は、新堀用水(胎内堀)保全工事によって15m埋め立てられて暗渠になり、下流に新しい坑口がつくられる計画です。

矢崎さんから、5年前の上水公園南側での亀裂事故のため、小川橋より下流の新堀用水は約半年間水が止まったが、今も生態系はダメージを受けている。また、市内用水路の喉元のところでここ約40年来、長期間水が止まったことはない。環境はそう簡単に元に戻らないとお話を聞き、水を維持してほしいと強く感じました。

写真提供:豊口信行さん、吉澤和芳さん

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